スクリューアクセスホール!(トリオスケース)

2021年03月29日

大阪市の歯科技工所、デンタルバイオビジョンの辻です。
このコラムは主に口腔内スキャンのケースを扱っていく中での気付きや、設計のコツ、トラブル防止策、最新情報などをコラム形式でお伝えします。

前歯部のインプラントケースだと、スクリューアクセスホールが唇側や切縁に位置してしまうので、セメントリテインデザインでホールを隠すようにしているケースが多いですよね。
でも切縁よりも内側にホールが位置するのであれば、スクリューリテインの設計にした方が、構造がシンプルになりますし、メンテナンス時の着脱も容易になるので、できればそうしたいところです。
この判断がなかなか難しいケースもあって、かなりきわどいケースがコレです。ほんとにギリギリでホールを内側に設定できました。IOSでのインプラントケースではスキャンボディに紐づいたチタンベースのライブラリで設計するので、実際にデザインしてみないとわからないケースも多いのです。
前歯部でもモノリシックジルコニアで綺麗に仕上げることができるので、ホールがこの位置でも大丈夫ですが、唇側ポーセレンレイヤーにするとなるとちょっと無理だったかもしれません。
ミラーリング機能を使って、反対側同名歯と形態だけでなくテクスチャーまでそっくりにデザインできました。
やっぱりデジタルっていいですよね!

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