インデックスフレームの設計(プライムスキャン)

2021年01月23日

大阪市の歯科技工所、デンタルバイオビジョンの辻です。
このコラムは主に口腔内スキャンのケースを扱っていく中での気付きや、設計のコツ、トラブル防止策、最新情報などをコラム形式でお伝えします。

この前のコラムで紹介したプライムスキャンのケースです。複数歯インプラントケースの場合は必ずインデックスフレーム(口腔内で印象用コーピングとレジン固定するためのフレーム)をプロビジョナル製作時または試適用レジンアップフレーム製作時の時に用意します。
このインデックスフレームのデザインは、プロビジョナル用にスキャンしたスキャンボディを立てたデータだけをコピーして、dental systemで別オーダーを作ってます。
そしてあらかじめリング状とバー形状のものをデスクトップスキャナーでスキャンし、オリジナルのライブラリとして登録しておき、インデックスフレームのデザインをする時に使用しています。
スキャンボディが立ったデータで設計することで、実際に使用する印象用コーピングの植立方向や高さの目安になりますし、印象用コーピングが干渉しないリングサイズにしておくことができます。
これを使って口腔内インデックス採得をおこなっていただき、インデックス模型を作ります。それにスキャンボディを装着してデスクトップスキャナーで読み込んだデータをトリオスデータの中のスキャンボディを装着したデータと入れ替えるのです。
これによって作業用の模型が無くてもインプラントケースの適合が担保されます。
今までアナログで作業していたほとんどのことがデジタルでより正確に、より早くおこなえることができるので、やはりデジタルの恩恵はすごいです。

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