大阪市の歯科技工所、デンタルバイオビジョンの辻です。
このコラムは主に口腔内スキャンのケースを扱っていく中での気付きや、設計のコツ、トラブル防止策、最新情報などをコラム形式でお伝えします。
プライムスキャンのケースです。上顎6~6スクリューリテイン症例のデザインをしました。
プロビジョナルも同様にプライムスキャンのデータでデザインし、そのデザインをベースに修正を加えながら最終補綴用のデザインをしました。
もちろん、モデルレスで完成させます。とは言っても、インデックス採得は必要になります。
でも作業用模型無しで、フルマウスを完成させるノウハウをもったラボはなかなか無いと思いますよ。
デザイン後、これを3Dプリンタで造形し、試適用のレジンアップを作ります。
レジンアップは最終デザインを想定しているので、形態、バイト、サブジンジバル形状、ポンティック形態などを確認していただき、必要に応じて調整してもらいます。レジンなので削合調整やレジン添加もおこなえます。レジンアップに問題無ければ、このデータをそのままフルジルコニアでミリング加工しますし、口腔内で調整した場合は調整後に上顎だけスキャンしていただき、そのデータをデザインしたオーダーに追加で入れ込んで、調整した状態と照らし合わせながらデザインを修正し、フルジルコニアでミリング加工していきます。
このケースは25ミリのジルコニアディスクを用いて加工しました。