複数歯インプラント補綴のインデックス採得の必要性(トリオスケース)

2021年01月18日

大阪市の歯科技工所、デンタルバイオビジョンの辻です。
このコラムは主に口腔内スキャンのケースを扱っていく中での気付きや、設計のコツ、トラブル防止策、最新情報などをコラム形式でお伝えします。

TRIOSで撮影した左上4本スクリューリテインフルジルコニア症例です。複数歯インプラントケースの場合は口腔内スキャンデータとは別に必ず印象用コーピングを用いて口腔内インデックス採得もおこない、インデックスモデルを用意して、それをデスクトップスキャナーでスキャンしたデータも用意します。
そして、dental systemにインデックスモデルのデータを取り込んで、スキャンボディのライブラリとマッチングさせるのですが、その前に口腔内にスキャンボディを装着したデータとの重ね合わせが必須です。
ちょっとややこしく感じるかもしれませんが、要は口腔内にスキャンボディを立てて撮影したデータとインデックスにスキャンボディを立てて撮影したデータとを入れ替えるのです。
そうすることでインプラント位置関係はインデックスデータの方が反映されるので、複数歯インプラント補綴でも適合を担保することができるのです。
ご覧の様に、口腔内のスキャンボディデータ(グレー色)とインデックス模型のスキャンボディデータ(ブルー色)との大きなずれが無く重なっていれば、適合だけでなくバイトやコンタクトのトラブルもなく進めることができますよ。
※「スキャンフラグの位置合わせ」は必ずインデックスデータでおこなっています。

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